週刊瞬間

毎週水曜日19時更新

2018.7.29.sun.-2018.8.4.sat

7月の自由律俳句について 後編

夕飯の時、いつも通りHDDの電源入れて、録画されてなかった時の、動揺と、『今日日曜じゃーん!』が一緒に襲ってくる感じ。

連休の最終日、ほなみちゃんと、ちゃんもえが待つ下関へ。

始発から深夜まで遊んだけど次の日普通に学校。

しんどかったけどまた遊びたい!

バイトの帰り道、いつもウォーキングをしているおばさん二人組と、ガソリンスタンドの店員が大きな声で話ししていた。おばさんたちの熱量や、その熱量からくる話す勢いが、喧嘩っぽい。思わずイヤホンを外したが、自転車のため、喧嘩の内容はわからなかったし、そもそもそれは喧嘩だったのかもわからない。

夏、暑いのに、謎に沖縄やハワイなどの南国に行きたがる人より、暑いから涼を求めて北海道に行きたがるような安直な人が好きだ。私も北海道行きたい。

夕食後、ベッドに横になる。『食後すぐに横になると牛になる』が本当だと、多分もう、とっくに牛になっている。少し目を閉じる。はっ!として携帯を見ると、2時間経っていた。これはもう、このまま寝るしかない。白々とした蛍光灯をまぶたに当て続けていたせいだろうか、眼球からおでこにかけて、頭がいたい。電気を消すためには一度起き上がって、背伸びする形で、電気のコードを引っ張って、電気を消さなくてはならない。頭がいたいし、今背伸びなんかしたら、この心地よいまどろみから覚醒してしまう。実家は電気のリモコンがあって、ピッと押したら電気を消せたし、豆電球も点いたし、明るさの段階から変えられていた。贅沢だったよな。と、実家が恋しくなりながら、体に悪そうな蛍光灯の明かりに眉を顰めている。

ブックレビューのカテゴライズにタイトルをつける。グループで話し合って、神や妖怪を扱う本を紹介するキャッチコピーを考える。それっぽいキャッチコピーに決めても、先生たちは、うーん、って感じだった。木曜5限、みんな疲れていて、案は出ないし、空気も重い。みんなもっと、気軽に、楽しくやりたい。

私『え〜…異世界って、いい世界なのでしょうか?笑』

なおやくん『なんて?』

この手のギャグを聞き返されることほど恥ずかしいことはない。

私『異世界って…いい世界かなって…』

なおやくん『採用』

提案すると、先生たちも、『いいじゃん?笑』って感じだった。何がいいのか全くわからない。

こんな微妙なノリが通用されちゃうこの世界も、なかなかいい世界だと思うぞ。

睡眠不足が続くと、朝一でその日1日のスケジュールを組み立てて、『15時から17時までぜーったいに昼寝する!』って思う。

高校二年生の時、『女子の髪型で1番モテるのは何か』というテーマで、ドキュメント番組を制作した。全校男子生徒にアンケートを取った結果、ショートボブという結果が出た。でも実際男子生徒にインタビューをすると、ショートボブが好きな男子は理由を明確に述べられず、ショートボブの良さを語れなかったのに対して、ポニーテールが好きな男子は、『首が良い』だとか『なびく毛先が良い』だとか、『後れ毛が最高』だとか、すごい熱弁してくれた。私も、ポニーテールが好きだ。ずっと見ていられる。 高校生の黒髪ポニーテールも好きだけど、茶髪毛先だけウエーブ後れ毛流し前髪の、アイドルがするポニーテールが、特に好きだ。あの質感は、髪質や毛量がちょうど良い、選ばれし女子しか出せない。ちなみに私はあの質感が出せなくて、諦めてショートボブにしている。ショートボブが好きという男子は、ショートボブの女子によって作られた幻想じゃないかなと思う。ショートボブが好きな男子、是非一度、ショートボブについて私に熱弁してみてほしい。

火曜日1限。出席の最中、自分の名前が呼ばれるタイミングで教室に入る。返事をする。タイミングばっちりすぎて、歓声が起こる。かえでくんの後ろの席に座る。汗も引き切らないうちに授業が始まる。次々と遅刻者が登校してくる。かえでくんが、ドアが開くたびに後ろを振り返り、教室に入ってきたのがなおやくんじゃないことを確認している。繰り返される古い教室のドアの開け閉めと、それに合わせて振り返っては残念そうにレジュメを眺めるかえでくん。バタン、とドアが開き、振り返ったかえでくんの顔を見ると、黒目が大きくなって、すっごく嬉しそうにニコニコしていた。志村どうぶつ園で、ご主人様が帰宅した時の仔犬の映像で見たことある顔だった。あの顔をしていた。なおやくんが来たことが、かえでくんを見ただけでわかって、私もちょっと喜んでしまった。

教室でペットボトルの飲料をラッパ飲みして、『あれ?ここの天井、こんな柄だったのか〜』って、気付く。

この時のことは考えたくないし思い出したくない。私のこと都合がいいバカだと思って、いい人風を装って、私にマイナスになることをしてきた人がいた。

私は絶対そんな行為をせんようにしようと心に誓った。

ほなみちゃんと下関に行った日、始発の電車で、弓道部の高校生男女グループが、『ちょっと恋バナしようぜぇ!』と言っていた。『恋バナ』なんて言葉、ひっさしぶりに聞いた。『恋バナ』なんて、『ちょっと』するようなことだったっけ?しかも朝一。すごい。

『恋』といえばピンク色が一般的だけど、彼らが発する『恋バナ』というワードは、黄緑色に青を少し足した感じの色だった。若いことを『青いねぇ〜』って言う理由が、ちょっとだけわかった。

どうやって暗記してたかとか、どうやって勉強してたかとか、忘れちゃった。

ワイルドバンチ2日目が台風でなくなった。私は行く予定じゃなかったけど、好きなバンドが出演するので、楽しみにしていた。私は行く予定じゃなかったのに、残念な気持ちになった。次の日、台風が過ぎ去って晴れ晴れした空の下、溜まっていた洗濯物を干す。バスタオルを干すために洗濯バサミをつかうと、バネが壊れて向かいの使われていない畑に飛んで行ってしまった。それはそれは美しい弧を描いて、『ポーン』って感じの飛んだ行き方だった。ベランダから畑を確認したけど、昨日の台風で水を得た雑草は青々と茂り、水滴がキラキラ輝いていた。

3年まえ、好きなバンドのライブに行った時、最前列で好きなバンドマンの汗と唾を浴びてた私は、後方に『ポーン』と投げられたピックが描く弧を、眺めることしかできなかった。

月曜の1限は、スッピン登校かましがち。

化粧なんて自己満足の領域だけど、この自己満足が成り立ってないと、一日中いい感じに過ごせないほどの豆腐メンタルなので、休憩時間に速攻フルメイク決める。

休憩の5分で仕上げられるお化粧なら、5分早起きしてやればいいのにね。

暗記ものって、テストの日にテスト用紙に答えを書くことで、暗記した内容を脳内から確実に削除していく作業をしてる感じする。