2018.10.7.sun-2018.10.13.sat
お釈迦様、血の池に蜘蛛の糸を垂らしてください。
部屋にまあまあな大きさの蜘蛛が出た。
あんな大きさの蜘蛛初めてみた。
手足がすごく長くて、ぜーんぶバラバラに動いていることがわかった。
蜘蛛は殺したらいけないと何かで聞いたことがあるが、申し訳ないが同居はできない。
家賃を払っているのは私の両親なので、不法侵入者として、死刑。
殺虫剤を出して来て、スプレーを吹きかけるが、すごい速さでどこかへいってしまった。
カーテンの中に入っていったような気がするが、カーテンをめくった途端私に飛びついて来たりしたら、パニックだ。
しばらく息を潜めて蜘蛛が出て来るのを待った。
蜘蛛、窓の上の方に堂々の登場。
こうなると、どっちが住民かわからなくなってくる。腹がたつ。
しかも、殺虫剤を吹きかけると、窓の上の方を右へ左へ動き回り、蜘蛛よりも私の方が多く殺虫剤を浴びている。
蜘蛛が死ぬのが先か、私が死ぬのが先か。
ここで私はふと、
『この蜘蛛、死んだらどうなるんだろう』
ということが頭に浮かんだ。
天国に行くとか地獄に堕ちるとかそういうことじゃなくて、シンプルに私の部屋の床に落ちることになる。
え、ほんで?
死んだ蜘蛛を、私がティッシュで摘んで捨てる……?
無理。
こんな大きい蜘蛛、ティッシュ越しでも無理。
一人暮らし、特に困ったことはなかったが、最大のピンチだ。
今までは家族が殺すのを側から見守っていた。
まさか自分が虫を殺すことになるとは考えてなかった。
同居人がいれば、私が殺すことになろうとも、キャーキャーと盛り上がったり、殺虫剤を撒く担当と窓を開けて追い出す担当のように、協力して退治することができる。
1人で蜘蛛と対峙しているという事実が耐えきれない。
私は巷でよく聞くゴキブリも見たことがない。
蜘蛛でこんなに怯えているのに、飛ぶ、走る、ゴキブリだとどうなるのだろうか。
なんとかタイミングをみて窓を開けて、蜘蛛を追い出すことができた。
殺虫剤で蜘蛛も私も死ぬことはなかった。
これで今夜も安眠。
布団に入って気づいたが、歯が痛い。
気づかないうちに奥歯を噛み締めていたのだ。
蜘蛛に対する敵対心から奥歯を噛み締めていたのか、一人暮らしの寂しさを噛み締めていたのか。
ハイセンスコールセンター
この写真、洗濯機の表示説明なのだが、よく見て欲しい。
他の表示はエラーの原因とそのエラーが出た時に利用者が確認すべきことが記されているのに、E5~E8はエラーの原因も利用者が確認すべきことが伏せてある。つまり、為すすべがないということだ。不吉。
さらに、解除方法を見ると、E5~E8は、『ハイセンスコールセンターにご連絡ください。』となっている。理由も知らされず、為すすべもなく、ハイセンスコールセンターに連絡。不吉。
ハイセンスコールセンターというワードが不吉。