週刊瞬間

毎週水曜日19時更新

2018.11.4.sun.-2018.11.10.sat.

 

 

しゃぶしゃぶについて

ほなみちゃんとちゃんもえと小倉に行った。

折角だから昼食は、下宿では食べられないようなものを食べようということになって、小倉駅を徘徊した。結局、しゃぶしゃぶを食べることになった。よく考えたらしゃぶしゃぶは下宿でも食べ放題だけど、お店でお肉を出してもらってしゃぶしゃぶをするというのにそそられた。

祝日だったので、小倉駅カップルだらけ。しゃぶしゃぶも、ほぼ全席カップルで埋まっていた。

このカップルというのが、付き合って1年以上、互いの好みや文化をよく理解しあったカップルだ。7月唯一の祝日、海の日の昼間、クソ暑いのにわざわざ蒸し暑い店でしゃぶしゃぶを食べるぐらいだから、そんなもんだろう。

と思っていたら、隣に中学生らしきカップルが座った。この中学生らしいというのは、服装や雰囲気から想像している。彼女はニコ☆プチニコモじゃなくて、プチモに居そうな雰囲気で、髪型は中学生特有の高ければ高いほど良い黒髪ストレートポニーテール。服もレピピアルマリオっぽい。レピピアルマリオ、私が小・中学生の頃は第一線だったけど、今でもあるのか?

彼氏は、お母さんが可愛い一人息子にオシャレさせようとして買ってきたポロシャツとチノパン、髪もお兄ちゃんに実験台でセットしてもらった様子。

しゃぶしゃぶは、コースという名の肉のランクを選択し、肉だけ注文、野菜や付けダレはセルフで取りに行く、ビュッフェスタイル。1時間の食べ放題だ。

私、ほなみちゃん、もえちゃんの三人は、食も終盤に差し掛かり、残り30分、意外と食べれないね…という空気が流れていた。

しゃぶしゃぶの蒸気と人々の熱気と満腹でのぼせそうな店内、ちらりと隣の中学生カップルに目を向けると、コース選びでメニューを見ている。そして私は見逃さなかった。手が、触れている。メニューを持つ彼女の手を、彼氏が若干触っている。

別に、いいけど。

濁った出汁に浮かぶ白菜の残りかすをすくったりしながら、中学生カップルからは目を離さない。

彼氏が、彼女の手を包み込むように握る。彼女は頬を赤らめている。

いや、別に、いいけど、あんたらはそれでええんか?

デートの思い出が”しゃぶしゃぶのメニューで手を握った”で、ほんまにええんか?!

そんなことよりこのしゃぶしゃぶ屋、席についてから一時間カウントダウンだから、早くコース決めんと肉食べる時間減るけど、ええんか?!

そうそう、残り30分弱、この状況を楽しみつつ、私たちは私たちでしゃぶしゃぶを堪能しなくては。そろそろ〆を食べなくては。

ご飯は重くて食べられない。というか、さっきしゃぶしゃぶをおかずにご飯を食べた。

ごはんが用意されているのはどう考えてもおじや用で、しゃぶしゃぶの取り皿をお茶碗の代わりにしてしゃぶしゃぶをごはんのおかずにするなんてどう考えてもおかしいというかデブの発想だが、このブログを書くまでおかしさに気が付かなかった。

そんなこんなで〆は春雨(という名のマロニーちゃん)にした。

この春雨がなんとまあ美味しいこと。ぽん酢に合って、チュルチュルいける。

イメージ的には、肉と白菜とごはんの隙間を縫ってニョロニョロ入っていく。

春雨のお代わりをもらいに席を立つ、際、隣の中学生カップルの彼氏が立ち上がった。そうそう、隣の中学生カップルの存在を忘れていたが、こちらはコースを決め、やっとこさビュッフェに移ったようだ、が、彼女の機嫌が悪い。

私たちが春雨に夢中になっている間に何が起こったのだろうか。

しゃぶしゃぶ屋でこんなに不機嫌になる?!とツッコミたくなるほど不機嫌。

彼女は不機嫌そうに座っていて、そんな彼女の機嫌を取りながら、彼氏がビュッフェを取ってきていた。

何やら彼氏がとってくる野菜や付けたれ全てに彼女が文句をつけている。

 右往左往する彼氏の足元に目をやると、素足に浅い革靴(デッキシューズ?)を履いていた。

石田純一スタイル。

最初に食べた春雨がおなかの中の、肉と白菜とごはんの隙間で時間差で膨らみ、お代わりでとって来た春雨は、地獄で罰を受けるような気持になりながら、私とほなみちゃんともえちゃんで食べきった。

30分だけ観察した中学生カップルはその後しゃぶしゃぶ屋でどうなったのか、さらにどのような学生生活を送り、どのような人生を送るのか、気になるようで、気にならない。

つまりはどうでもいい。