週刊瞬間

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サブスク世代の私がCDを買う理由

幼稚園生の時、実家にまだラジカセがあった。

カセットもCDも流せて、カセット録音もできる、黒くて大きくて重いラジカセだった。

多分、父か母が実家から持ってきたのを使い続けていた。

記憶では、母がディレクターで、私がおジャ魔女どれみの歌を歌ったり、弟がウルトラマンについて語ったりしているカセットを作った。

カセットは今も残っているのが、もう再生するためのラジカセがない。

 

そのラジカセでは、だんご3兄弟の歌や、平井堅さんの「大きな古時計」や、ミニモニ。の歌を聴いた。

当時私は再生ボタンを押す度にミニチュアが生歌を歌ってくれていると思っていた。

小さいだんご三兄弟がラジカセに入ってかたくならないように気を付けながら歌ってくれていて、小さい大きなのっぽの古時計(?)が昔話を語るように歌ってくれていて、ミニモニ。においてはラジカセに入るほど小さいからミニモニなのだと思っていた。

 

だから私はCDを買う。

カセットみたいに再生する機械がなくなって聴けなくなってしまっても、CDケースを見るたびに当時のことを思い出すことができる。

ミニチュアが生歌を歌ってくれているわけではないけれど、キュルキュルと小さな音を立ててCDが回っていると、なんだか嬉しい。

 

持っている数は少ないが、CDの紹介もしたい。

またいつか。