週刊瞬間

毎週水曜日19時更新

2018.6.24.sun.-2018.6.30.sat.

 

もぎりのバイトについて

クリスマスイブは家族とオーケストラを観に行くのが毎年恒例行事だった。

というと、「どこのお嬢様やねん」ってツッコミが飛んできそうだから弁解しておくが、母が毎年ドラックストアの倍率の低い懸賞に当選していただけ。

毎年同じドラッグストアの同じ懸賞で同じ開催地だったが、クリスマスイブに余所行きを着た母と、余所行きを着せられた弟と、奇跡的に休日だった父と出かけられることがうれしかった。

今日は交響楽団のチケットのもぎりのバイトだった。

クリスマスイブに観に行ったオーケストラのもぎりもバイトだったんだなと、バイトしてみて気づいた。

もぎりのバイトだけど、プログラムやパンフレットの袋詰めやポスターを丸めたりもした。

家族4人分同じパンフレットをもらって帰って、リビングとダイビングに2部ずつしばらくの間出しっぱなしにされるあのパンフレットも、バイトが袋に詰めていたんだなと、バイトしてみて気づいた。

演奏中は仕事がないので、2階席の端っこで演奏を聴くことが出来た。

交響楽団の奏者たちは、きっと皆、小さい時から担当の楽器を習い、練習し、その楽器の奏者を志し、運よく楽団に属し、楽器を演奏することでご飯を食べている。人生懸けてる。めっさかっこよくない⁈クリスマスイブにオーケストラを観に行っていた頃の私は、音楽同好会で木琴を叩いている年は「木琴の奏者になる!」と思っていたし、手芸部でミサンガを作った年は「紐職人になる!」と思っていた。人生どころか、一年すら懸かってない。ぶれっぶれにも程がある。

そんなことを考えながらステージを観ていると、1階席で観ているおおはたの金髪が金管楽器みたいだな、ということに気が付く。そのことを話そうと、横に座るあやぽんに目を向けるとすっかり船を漕いでいた。おそらく緩やかな曲調の瞬間に気持ちよくなって眠ってしまったのだと思うが、激しく荘厳な曲調の楽曲に移り変わってしまっていて、それはそれは立派な寝姿だった。BGMって大事。

安定の巻き込まれ体質を発揮してしまって、ただ突っ立ていただけなのに私だけ3件もクレームを受けた。同じような大学生が30人ほどスタッフをしているのに。いつもこんな感じ。巻き込まれ体質についてはまた今度詳しく。

帰り道、みんなでしりとりをしながら40分かけて歩いて帰った。クリスマスイブにオーケストラを聞きに行っていた時には知らなかった語彙をいっぱい使った。

今のところ何にも人生懸けてないけど、バイト終わりに40分間懸けて真剣にしりとりをする友達ができたから、いろんなことが勉強できる大学生になってよかったなと思う。

酒 人と呑みたいことについて

もぎりのバイトの帰り、ことちゃんと私はコンビニでお酒を買って飲みながら帰った。

ことちゃんは本搾りの桃、私は男梅サワーを飲んだ。空きっ腹に飲むと回るので、半額だった焼き鳥も食べた。

男梅サワーは香りは男梅で、味はなんか薄かった。飲みやすいのでぐいぐいいって20分ぐらいで飲み終えた。一方、本搾りの桃を飲むことちゃんは一生のみ終わりそうにないペースでちびちびやっていた。帰って、まだ飲んでいると呟いていた。

歩きながら、しりとりしながら飲んだけど、疲れていたし後半回ってしまって、真っすぐ歩けんなと思った。さっき食べた焼き鳥の串が邪魔だなとも思った。けど、友達とお酒を飲みながらお散歩するの、楽しい。

そもそも友達とお酒飲むの、楽しい。もっとみんなとお酒飲んでいろんな話したい。だからみんな早く成人してくれ。

もしくは先輩や大人の人においしいお酒やおいしい食べ物を教えて貰いたい。そして私も後輩に教えてあげれるようになりたい。

ということを一人梅酒を飲んでチーズを食べながら、書いているのですよ。